【アークナイツ】キララのモチーフ考察
基本情報
キララ(CN:绮良/EN:Kirara)
【種族】エーギル
【出身】極東
【精通】プログラミング、高難易度ゲーム攻略
公式オペレーター紹介
※以下、海外版のオペレーター紹介和訳
極東の学生キララは、鉱石病のために家を出ることを決めた。かつての同級生にSOSメッセージを送ったところ、ウタゲから返信があり、指示に従ってロドスへ治療を求めることとなった。
https://twitter.com/ArknightsEN/status/1467342970907152393
治療の為、ロドスへ紹介された極東の学生、キララは、3日間、水も飲まずに部屋に閉じこもった後、ようやく新作ゲームをクリアしたところで、気を失った。
その後、医療班から1ヶ月間の休養を強いられ、正式な批判が通告されたことでその名が知られていった。
…要するに、キララは笑うに笑えない少女だ。しかし、彼女の興味のある分野では、この極東の少女は誰よりも熱心に打ち込むことを強調しなければならない。
https://weibo.com/6279793937/Kh6gvfwEA
種族
エーギル(CN:阿戈尔/EN:Aegir)— 海洋生物
エーギル(古ノルド語: Ægir)は、北欧神話において海を意味し、また海の神の名前でもある。
※アークナイツにおいて「エーギル」は国家名と種族名の両方を示す用語となっているため、文脈に応じて解釈が必要。
アカフユと同じく、キララも種族がエーギルでありながら、出身は極東というプロファイルになっている。極東はイベリアと異なりエーギル人に対する偏見が薄いために、キララの家系は極東を定住地とすることに決めた。
日本版で実装されているオペレーターとしては初の、エーギル種族の感染者。鉱石病とは縁の遠い海洋種族であっても、テラの大地で生活するうちに感染するリスクが上がるという証左か。彼女が感染するきっかけとなった事故については未だ語られていない(※2021年12月時点)。
モチーフ
昇進2イラストには、背面から触手を伸ばし錨を手にするキララ、そして鋭いトゲを中空へと突き出したタコが描かれている。擬態するようにその体表はサンゴに合わせた青色で覆われ、風景に溶け込むその特性から鑑みるにモチーフとなった生物はミミックオクトパス(Mimic octopus、学名:Thaumoctopus mimicus)か。
Mimic(真似る)という名の通り、ミミックオクトパスは擬態のバリエーションの多さで知られている。クラゲ、エビ、カニ、カレイ、イソギンチャク…と、そのレパートリーの広さは数十にも及ぶ。生物の外観と行動を真似ることができ、色を変えその身を変形させることで獲物を捕食する。時にはウミヘビへと変化することでスズメダイを追い返すなど、その生存戦略の多様さは類を見ない。
ミミックオクトパスが発見されたのは1998年と比較的最近の話であり、当初はインドネシア周辺にのみ生息すると考えられていたが、2012年にオーストラリアのグレートバリアリーフ(世界最大のサンゴ礁地帯)でも発見された。
頭足類の皮膚には、「色素胞」と呼ばれる特殊な細胞が存在する。それぞれの色素胞には、赤、黄、茶、黒などの色素が入った伸縮性のある袋があり、細胞の周りの筋肉が締まると、色素胞が引っ張られて広がり、タコの皮膚にはより多くの色素が見えることになる。逆に筋肉が緩むと、色素胞は元の大きさに縮む…といった機構を有す。
また、ミミックオクトパスは「擬態コンピュータ」の元となったタコでもある。擬態コンピュータとは中国で開発された、異なるユーザーの需要に応じて計算構造を変化させることのできるコンピュータであり、研究者によるとミミックオクトパスからアイデアを得て開発に成功したという。
キララも「プログラミング」に精通し、電子機器の扱いに長けていることから、状況に応じて戦略を変えるミミックオクトパスのように、ロドスオペレーターから持ち込まれる数々の電子機器トラブルに、柔軟に対応しているのかもしれない。
参考リンク
明日方舟:“绮良”原型和元素考据,章鱼、伪装和计算器
https://new.qq.com/omn/20210601/20210601A06FKX00.html
参考資料
https://www.nationalgeographic.com/animals/invertebrates/facts/mimic-octopus