テラ年表|RETRACED TERRA(追溯泰拉)【アークナイツ大陸版4.5周年PV】
大陸版4.5周年で公開されたRETRACED TERRA(追溯泰拉)にて、ケルシーよりテラの歴史について語られた。
統治が行動様式として確定され、統治関係の存在が黙認されて久しいが、そのあり方にはまだ議論の余地が残されている。誰が何を以て統治するのか、時代を超えて同じ問いが繰り返されてきた。
B.C.E(紀元前)
The First Catastrophe(原初の天災)
記録に残る最初の天災
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原初の天災が立ち上がりかけた文明を粉々に打ち砕いた。
Aslanian Conquests(アスラン族による征服)
アスラン族によるテラ西南諸部族の征服
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災いの後、初めて”世界”という言葉を振りかざし、文明統一の旗を掲げたサルゴンの君主は世界帝国の名の下に全ての命を治めると宣言した。
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The Birth of Sovereign Power(統治者の誕生)
サルゴンにてテラ最初の集権国家が成立
歴代の諸王の王が、その足で統治下の端まで赴くことはなかったが、彼らが作り出した政治概念は遍く大地に浸透していった。
谷地の遊牧民族の分裂
Kingdom of Victoria(ヴィクトリア王国)
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王政派によるヴィクトリア王国の成立
冠を争い、仲違いした谷のドラコはパーディシャーの宮殿が落とす影から繁栄の予兆を生み出した。
Tailte na Teamhair(ターラーの土地)
南部のターラー地区に守旧派が移る
1世紀
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0011:Nightzmoran Conquests(ナイツモラの征服)
草原を統一したハランドゥ・ハガンによる出征
大地を天路とするハガンは征南の途上で、絶対と信じられていた秩序を見破った。
0012:Rayal Family of the Pegasi(ペガサス王室)
ペガサス王室はカジミエーシュ高原でナイツモラを迎撃
カジミエーシュにおいて根幹を成す、常勝神話が終焉を迎える
支配権維持のためペガサス王室はナイツモラへ降伏
高原での戦にて、ナイツモラの影が黄金のペガサスに刻まれた。力と美徳を天資とする神民の伝説は王族が膝をついた瞬間に脆く崩れ去ったのだ。
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0013:The United Knightly Territory(騎士領連合)
和平の願いも虚しく、王室は形骸化
各騎士団は騎士領連合を形成した
投降を拒んだ騎士団は統治権を奪い取ったが、それに正当性を付与するため、やはり力と美徳の喧伝を選ぶ。
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0027:The Hippogryphic Kingdam(ヒッポグリフ王国)
「クマ飼」のイゴールがヒッポグリフ王国に反旗を翻す
0031:Fouding of the Ursus Empire(ウルサス帝国の成立)
イゴールはウルサスの反乱によりサンクト・グリファーブルクを占拠、簒奪した
山地に座すヒッポグリフが人々の肩に戦争の重荷を課したとき、やがて自らの血がウルサス人の根幹を成すとは想像もしなかっただろう。
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0058
イゴールの子「少年皇帝」アレクセイはヒッポグリフの残党の排除を国是とする
ヒッポグリフ討伐を掲げて始まった戦争は止むことがなく、その刃が指し示す方向は変われど、戦争はウルサスの権威を守るための重要な道具となっていった。
ボリバル史
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0737:Francisco de León Geographical Exploration(フランシスコ・デ・レオンの探検)
イベリア援助の下、探検隊はボリバルの肥沃な平原へ到達
イベリアの帆が認知の境界線を広げるに連れて、諸国の野望も遠方に向けられた。
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0885
イベリアによる植民地統治の終結
支配の綻んだボリバルは内戦に突入
かつて「一国の王すら垂涎した」金の所蔵庫ボリバルも、今は戦火を蓄えるのみである。
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0897:Singas Dynasty(シンガス王朝)
ボリバルはシンガス王朝の統治下へ
1048:Coalition Govermment(連合政府)
クルビア支援の下、ボリバル連合政府が樹立
1050:True Bolivarians(トゥルーボリバリアン)
武装集団「トゥルーボリバリアン」が結成
政権交代は回を重ねる度に意味をすり減らし、言葉だけの改革は実を伴わなかった。
クルビア史
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1018:Battle of Babbage(バベッジの戦い)
辺境のヴィクトリア公爵はバベッジの戦いに敗れ、公爵軍は南方へと撤退
新興国クルビアは血統に結び付けられた王冠を拒み、公に認められた政治過程に権力の根拠を求めた。
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1019:Columbian Independence(クルビア独立)
クルビア、正式に独立し「連邦規約」が確立する
第1回大統領選挙が開かれる(Mk-MAX)
しかし、この連邦国家が真実、統治の新時代を拓いたかはMk-MAXの存在が鍵を握るだろう。
レム・ビリトン史
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1030s
オリジニウムラッシュによりレム・ビリトンに高い注目が集まる
家族の結束により社会を構築してきたレム・ビリトン人は、権威とは無縁であった。
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1050s:Autonomous Prefectures(自治州)
複数の自治州がレム・ビリトンにて成立
点在した連合体が形成されつつある
だが、外圧に抗うために彼らは家族を”政権”へと組み替えざるをえなかった。
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1070s:Rim Billiton(レム・ビリトン)
「レム・ビリトン鉱業連合」が政治団体として独立
このように、民衆によって自発的になされる「統治」が、今後も続くか廃れるかは、時が来れば知れるだろう。
ガリア史
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1030:War of the Four Nations(四国戦争)
ヴィクトリアとウルサスはガリア-リターニア戦争に介入、四国戦争へと発展
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1031:The Fall of Gaul(ガリア滅亡)
コルシカ一世が四皇会戦にて落命
リンゴネス陥落、ガリア滅亡
ガリアの亡骸は、三十年にわたる高度成長の養分となり、戦勝者は腹を膨らませたが、暴食による疲弊は隠しきれなかった。
ウルサス史
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戦いに磨かれた皇子には、ウルサス最後の隆盛がもたらされたが、その経済成長は既得権益を握る伝統貴族たちの脅威となった。
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1073
先帝ウーマニは病により崩御、ウルサスは対外侵略の歩みは突如として終わりを告げた
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1074:The Great Rebellion(大反乱)
第六集団軍を中心とした部隊はサンクト・グリファーブルクになだれ込み、「大反乱」が勃発
1075:The Siege of Deity Grypherburg(サンクト・グリファーブルク包囲戦)
第二、第七集団軍が西部戦線から戻り、サンクト・グリファーブルクを援護した
戦火はウルサス全土へと広がる
外敵も内部の亀裂を埋める助けとはならず、血峰の戦いでの惨敗を皮切りに、大反乱の序章が幕を開けた。
リターニア史
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1040s
巫王ヘルクンフツホルンは次第に狂気に陥り、選帝侯達は権力の一部を回収
高塔の国では、長の雌伏を経て革命がおこり、巫王が権力の桎梏を解こうとするほど、権力への崇拝と争いは激化した。
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1070s
リターニア政界の中、「双子」は公然と巫王の統治に異を唱えた
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1077
「九月蜂起」勃発
選帝侯連合軍は首都へ進撃し「双子」は巫王を征伐した
1100:Stimmverlust(声を失う)
第23回女帝慶典
双子の女帝の片割れが「声を失う」
暴君の死に狂気するものたちは、リターニアが再び過去の泥沼へ沈みゆくことなど、想像もしなかった。
幸運にも、今日まで存続しいる文明は、未だ完全の秩序を示すには至っていない。しかし、その探究にかけられる時間は、もはやそう多くはないのかもしれない。
補足
暦のはじまり
サルゴン王、ルガサルグスが暦と秩序をもたらした。
“不是时间追赶着万物,直至消亡;而是万物在消亡之中,产生时间。"
他将思绪整理,他将稿纸归一
人类的生活才有了历法和条理「時は万物を滅びに至らしめるものではなく、万物の滅びの中から生まれ出ずるものである。」
《明日方舟》特别映像 [萨尔贡:万王之王]
彼は自らの思索を整理し、一冊の著作とし
人類に暦と秩序をもたらした
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このサルゴン王について、シージのモジュールでも獣主ガウェインやハガンの戦友であったことが記されている。
ガウェインはかつてルガサルグスと共に、今ではフェーンホットランドと呼ばれている戦場に馳せ参じたことをかすかに覚えている。
シージ モジュール『誓い』
血気盛んな男を背負い、隣を走るナイツモラのハガンと共に、遠方の風砂目掛けて突撃していった時のことを――
(中略)
それは、歴史というものが書き起こされるよりもずっと昔の出会いだ。
(中略)
ガウェインは彼に誓った。彼の子孫が自分を必要としなくなる日まで、彼らが生きていけるよう手を貸してやると。
シージは”世界”を定義したサルゴン王の末裔にあたる。
ウルサス史
ウルサスの曲刀
PVにてウルサス帝国の成立について語られる場面で描かれている刀は、ローグライク『ファントムと緋き貴石』に登場しており、ウルサスの統治者に代々受け継がれる曲刀であると説明されている。
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今回のPVにて、ウルサスの始まりはヒッポグリフへの反乱であると明かされており、この曲刀はウルサス人が国を得た証であるとも言い換えることができるだろうか。
1062:第十次カウ戦争(ウルサスとカジミエーシュの戦い)
1072:血峰の戦い(ウルサスと極東の戦い)
レッドパインにて詳細な年号が語られている。
あの戦争が起きたのは、第十次カウ戦争から十年後。きっかけは、ウルサス皇帝が重篤状態になって、カジミエーシュから奪いとったもんが、全部貴族たちの手に転がり込んだことだ。
赤松林『レッドパイン』
(中略)
想定外だったのは、極東がウルサスを果敢に迎え撃ったことだな。最後はウルサス国内で決戦が行われたんだ。
(中略)
当時、カジミエーシュ騎士の多くはこう考えた――ウルサスが他国に目を向ける余裕がなくて、内政も不安定な今がチャンスだ。十年前に奪われた都市を取り返すべきだってな……
(中略)
それが1072年――二十五年前の話だ。
また、ウルサスに関わる戦争はヘラグのプロファイルやコーデにも言及がある。ヘラグは四皇会戦、第十次カウ戦争、血峰の戦いと、11世紀ウルサスの大戦を生き抜いている。
リターニア史
1100年の「声を失う」という表現について、将進酒にてズオが言及している。
一年前に、炎国はあることに気付きました。
ヴィクトリアで事変が生じて、ウルサスの動乱が収まる気配は全くなく、リターニアでは女帝の一人が声を失った。
将進酒『IW-9 歳相 – 戦闘前』
以上より、将進酒は1101年の出来事であると判断できる。
Special Thanks
Sivol(@sivol7)さん
医愚者(@IsharmlaFaith)さん